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「ポートフォリオ」から知るKYOBIの学び

就職が決まった先輩に、4年間の過ごし方についてインタビュー!
ポートフォリオの中から、とくにお気に入りの作品も教えてもらいました。

ポートフォリオ:個人やグループで制作した作品や資料などを実績としてまとめたもの。美大生にとって自己アピールのための重要なツールとなり、就職活動でも役立ちます。

インタビュー風景

INTERVIEW 01

KYOBIで出会った
グラフィックデザインの世界

インタビュー風景

吉田 百花 さん

[内定先]株式会社GKグラフィックス(グラフィックデザイン)
工芸学部 美術工芸学科※ビジュアルデザインコース 4年生
乙訓高校(京都府)芸術学部 出身
※2023年4月より芸術学部デザイン・工芸学科に名称変更

KYOBIでの学び

  • Q.1数ある美大のなかからKYOBIを選んだ理由は?

    もともとは建築志望だったのですが、迷いもあったので、2年生で専門分野を決めることができるKYOBIのデザイン領域を選びました。漆や木工などの伝統工芸やデザインの課題に取り組むなか、とくに楽しかったのがブックカバーをデザインした授業です。先生が褒めてくださったのもとてもうれしくて、グラフィックデザインの道に進むことを決意。授業ではポスターやパッケージ、本の装丁など、いろいろなジャンルのデザインを学んでいます。

  • Q.2デザインを学ぶなかで成長したと感じることは?

    コンセプトを立てて作品を作れるようになったことです。デザインを始めたばかりの頃は見栄えがすればそれでいいと思っていたのですが、展覧会などで作品の解説を読むと「なぜこの形にしたのか」という経緯が必ず記されているんです。コンペに挑戦したときも、過去の受賞作を見るとやはり理にかなったコンセプトがある。そうしたものを見るなかで、デザインするときには見た目のインパクトではなく、そこに至る理由も大切にするようになりました。

  • Q.3ポートフォリオの制作でこだわったことは?

    就職活動のためのポートフォリオは、自分も企業の方も楽しく見られるものにしたくて、Googleの検索画面をモチーフにしました。画像検索をして私の作品が出てきたようなデザインにしています。また企業には多くの学生のポートフォリオが届くため、そのなかで埋もれてしまわないよう、後半に見応えのある作品を配置して、強く印象付けられるようにしました。満足のいく一冊に仕上がったおかげで、面接にも自然体で臨むことができたと思います。

ポートフォリオのイチオシ作品

生まれ育った街を自分のデザインが彩る

京都市内の12大学で学ぶ学生が、京都市内の地下鉄を舞台にアート作品を展開する「駅ナカアートプロジェクト2021」に参加。広報担当に立候補して、ポスターや1日乗車券などに展開されるメインビジュアルを制作しました。コンセプトは「祈り折ること」。コロナ収束の祈りを込めて、千羽鶴を折るように私たちがアート作品をつくるというイメージを、長い紙を折った写真で表現しています。実際は淡い紫と黄色の紙だったのですが、メンバーと話し合って存在感のある青と赤に加工しました。駅構内のデジタルサイネージ用に動画も初めて制作。生まれ育った街に自分の作品が飾られたことに大きな達成感を覚えました。

「駅ナカアートプロジェクト2021」_制作物
「駅ナカアートプロジェクト2021」 メインビジュアル、広報ツール

その他の作品

KYOTO RETRO SENTO

架空プロモーションツールのデザイン・制作

地域プロモーションという課題で京都の銭湯を取り上げて制作。観光スポットの多い京都で、あえて銭湯というジャンルで楽しむにはどうすればいいのか、あくまで銭湯めぐりがメインであるということと、京都の歴史ある街並みも楽しむことができるということが伝わるプロモーションを目指した。

  • KYOTO RETRO SENTO_制作物01
  • KYOTO RETRO SENTO_制作物02
  • KYOTO RETRO SENTO_制作物03
  • KYOTO RETRO SENTO_制作物04

魚図鑑

歌詞カード及びレコードジャケットのデザイン・制作

エディトリアルデザイン課題で制作。音楽のサブスクリプションの普及、ミュージックビデオやリリックビデオの普及から歌詞カードというものの存在が身近ではなくなってしまった。歌詞カードの在り方を一度見直すため、とあるアルバムの一曲一曲からイメージした歌詞カードを制作した。

魚図鑑_制作物

HIGASHIYAMAP

プロジェクト演習

京都市東山区役所の観光支援プロジェクトチーム「京都・東山観光おもてなし隊」の活動のひとつとして、東山区の観光バリアフリーマップ「HIGASHIYAMAP」を制作した。「ユニバーサルツーリズム」をテーマに、自ら道路や観光名所を調査し、手描きイラストをふんだんに盛り込んでいる。

HIGASHIYAMAP_制作物

3BW

パターンのデザイン及び商品提案

“世界三大美人” をモチーフにしたメイクブランドの提案です。 今回は新作アイシャドウパレットのパッケージにパターンを使用する設定。日本人の肌の色に合わせたブルベ・イエベのイメージカラーと三大美人のイメージカラーを合わせた色彩設定になっており、幅広い年齢層に向けて売り出せるよう、背景色は少し彩度を落として落ち着いた印象に。一目見てパレットの中がイメージしやすいように、モチーフをほぼ類似・近似色で構成している。

3BW_制作物01

受験生へのメッセージ

楽しみながら自分の可能性を見つけてください

先生との距離が近い環境で、いろいろな分野を学べるのがKYOBIの魅力です。入学する前は「これがやりたい」と思っていても、実際にやってみるとまったく違うことにハマるかもしれません。自分の可能性を見出せるチャンスなので、視野を狭くすることなく、どの授業にも楽しみながら取り組んでほしいと思います。

インタビュー風景

COLUMN

デザインコンペに出品し、
パッケージデザイン大賞を受賞!

アロマディフューザーパッケージ_制作物
アロマディフューザーパッケージのデザイン・制作

【富山の香りをつつむ】富山デザインフェア 2021「パッケージデザインコンペティション」

コンペテーマ「富山の〇〇を包む」
富山の名産品であるチューリップ。その和名である「鬱金香」の漢字の「香」にヒントを得て「富山の香りを包む」パッケージを制作し、パッケージデザイン大賞を受賞しました。