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「ポートフォリオ」から知るKYOBIの学び

就職が決まった先輩に、4年間の過ごし方についてインタビュー!
ポートフォリオの中から、とくにお気に入りの作品も教えてもらいました。

ポートフォリオ:個人やグループで制作した作品や資料などを実績としてまとめたもの。美大生にとって自己アピールのための重要なツールとなり、就職活動でも役立ちます。

インタビュー風景

INTERVIEW 03

3年間の努力で手に入れた
二級建築士の資格

インタビュー風景

国本 陸斗 さん

[内定先]株式会社一条工務店(ハウスメーカー)
建築学科 4年生
登美丘高校(大阪府) 出身
[取得資格]二級建築士、アソシエイト・インテリアプランナー

KYOBIでの学び

  • Q.1数ある建築学科のなかからKYOBIを選んだ理由は?

    中学生のとき京都に遊びにきて、京都駅の大空間に圧倒されました。日本にもこんなに大規模な建築があるということに感動し、建築家を志すように。進学先としてKYOBIを選んだのは、在学中に二級建築士の資格を取得できるからです。受験資格を得られる大学はたくさんあるのですが、在学中に取得までできるのは全国でもKYOBIしかないと知り、入学を決めました。二級建築士の資格をもっていることは就職活動でも大きなアドバンテージになったと思います。

  • Q.2今はどのようなことを学んでいますか?

    KYOBIは美大ということもあり、建築設計だけでなく美術の観点から意匠について学べるのも大きな特色です。今は建築デザインのゼミを選び、卒業研究を進めつつ来年受験予定の一級建築士資格の合格に向けて勉強しています。一級建築士は二級建築士の試験と重なる部分も多く、これまで学んだことを活かすことができます。社会人としていいスタートダッシュを切れるよう、今のうちに知識を蓄えておくつもりです。

  • Q.3内定先の企業を選んだ決め手は?

    住宅を設計したいという思いから、ハウスメーカーを中心に応募しました。資料を見たり説明会にも参加しましたが、各社の特色がもっともよくわかったのは面接試験の場です。内定先は、みなさんが楽しんで仕事をされている雰囲気が伝わってきました。ここなら長く働き続けられそうだと思ったことが入社の決め手となりました。面接では強みやスキルをアピールするのはもちろん、弱みも包み隠さず伝えることで、自分を理解してもらうようにしました。

私のイチオシの作品

デザインの考え方が変わるきっかけになった課題

京都の路地にオフィスビルを建てるという課題で制作した作品。この作品をつくるまで、自分なりにこだわっているつもりでも思うような評価を得ることができていませんでした。そこで、ほかの優秀な学生の作品を参考にしながら、どうすればいいかじっくり考えてみたんです。そのうえで、この作品では課題の背景を丁寧に深掘りしてから設計をしてみました。そうすることで自分のエゴばかりを出すことなく、自然と密度のある設計デザインに仕上がったのではないかと思います。うまくいかず悩んでいたことを知っていた先生や同級生が評価してくれて、とても思い出深い作品になりました。

ROJIビル_制作物
作品名:「ROJIビル」(設計図面、パース)

その他の作品

江戸の道の賑わいを現代広場建築に

架空の建築デザイン:広場建築

今回計画を進めていくにあたり、かつての江戸の街並みの賑わいを広場に現代建築で再現することをテーマにした。江戸では車などはなく人が道のメイン利用者であり、その道の両脇にお店が並ぶことで賑わいがあった。しかし、現代の道では人は端に追いやられ車がメインとなっている。現代で江戸の光景に似たものをあげると、商店街やモールなどがあるが、どちらも似てはいるものの、江戸の開放的な賑わった道とは違うように思う。そのため、このことを解決すべく計画を進めた。

  • 架空の建築デザイン_広場建築_制作資料01
  • 架空の建築デザイン_広場建築_制作資料02
  • 架空の建築デザイン_広場建築_制作資料03
  • 架空の建築デザイン_広場建築_制作資料04

RIVERSIDE B-PARK

架空の建築デザイン:図書館

自然×建築をコンセプトに、自然から人工物までのグラデーションに気を付け、利用しやすい建築を計画した。図書館部分はできるだけ開放的にし、外部でも積極的に読書してもらえるよう計画した。建物は、角地かつ東面が景観良好な特徴を活かして東面が開放的になるようにした。建物は南東から北西に向けレベル差を段階的につけた。これにより、敷地外から建物までの自然なグラデーションが生まれ、地域に溶け込むように意識した。

  • RIVERSIDE B-PARK_制作資料01
  • RIVERSIDE B-PARK_制作資料02
  • RIVERSIDE B-PARK_制作資料03
  • RIVERSIDE B-PARK_制作資料04

Moooove

架空の建築デザイン:幼稚園

山などに囲まれた立体的な地形の立地であった為、周辺環境に対応することを目指し屋根を山の傾斜に合わせた立体的なレベル差のあるものとした。自然光や通風をよくするため、全体的にオープンな構造とした。

  • Moooove_制作資料01
  • Moooove_制作資料02
  • Moooove_制作資料03
  • Moooove_制作資料04

受験生へのメッセージ

将来につながる資格とスキルが身につきます

就職活動をしていて実感したのは、建築業界では個人の力量が大きいということ。そのため二級建築士の資格を持っていることは非常に高く評価されます。ポートフォリオを持参した会社では、学生にここまでの技術があるのかと驚かれました。建築の道を志す人にとって、KYOBIは他大学にない大きなメリットを得られる場所だと思います。

インタビュー風景

COLUMN

建築士受験対策講座

建築士受験対策講座風景

建築学科には、グループ校の京都建築大学校(KASD)とのWスクールシステムがあり、3年間資格講座を受講することで、二級建築士の資格を在学中に取得することができます。講座授業料は返還不要の奨学金として全額給付されるサポートがあり、安心して受講できました。大学の授業もあるのでとてもハードでしたが、「これだけ勉強したんだから合格できるだろう」と自信をもって思えるように。在学中に全力で勉強に打ち込んだことは大学生活の誇りです。