こんにちは、建築学科 学科長の井上晋一です。梅雨が明け、連日35℃を超える猛暑日が続き、京都は蒸し風呂のようです。
さて、今回は建築学科4年生による建築デザイン演習Ⅲ成果発表会の模様について報告します。
現在の4年生は建築学科の定員が50名から150名に増員された最初の学年で、昨年度までの3倍の学生が卒業制作に挑みます。3倍になるということは、発表者数が3倍になる。つまり、3倍の時間がかかるということです。本年度は7月18日(日)・7月25日(日)の2日間に分けて成果発表会が実施されました。この2日間は大学のオープンキャンパスも実施されており、発表会の見学も行われました。
↑オープンキャンパス
建築デザイン演習Ⅲは4年生前期の演習で後期の卒業制作に向けての準備演習です。本年度は14名の教員がゼミを運営しており、4年生はいずれかのゼミに配属されています。建築学科ブログでも紹介されている14のゼミごとに、それぞれの教員に指導を受けながら、主に後期の卒業制作(設計/論文)に向けた15週間の成果を発表しました。
↑オープンキャンパス見学会の案内
1日目は7月18日(日)に新東館3階のE312教室で行われました。教室は最大で450人の学生を収容可能です。ただし、現在はコロナ禍の為、座席間隔をあけ換気しながら、4年生と教員のみ対面で行いました。1年生から3年生に関しては発表の様子をオンラインにて配信しました。1日目の成果発表会は、違う意味で白熱していました。異常に室内が暑い。先生も生徒も汗だくになりながらの発表・講評。どうも、エアコンが故障していたようです(学生の皆さん、すみませんでした)。2日目の7月25日(日)は新東館2階のE222教室に発表会場を移動し実施されました。今回は室温を低めに設定しすぎたため寒いぐらいでした。
↑会場レイアウト
↑対面の映像とオンラインの映像
発表の内容は、googleのmeetで配信を行いました。ちょうどコロナワクチンの職域接種日と重なったため、希望の学生や先生は発表時を避け接種しに行きました。オンライン配信のため外部からも視聴可能でした。ただ少しシステムが複雑でハイブリッドな発表会はもう少し改善が必要ですね。
↑E222教室での発表会の様子
これは会場の様子です。各ゼミごとに1人発表3分、5人が連続して発表し10分の質疑応答を行いました。発表時間が短いため、プレゼン資料に様々な工夫が見られました。
今年度の発表会は各ゼミごとに異なる特徴が見られました。後期の制作に向けて前期は論文研究を行っているゼミ、京都の都市のイメージを調査し京都の特徴を知った上で卒業制作の敷地選定を行ったゼミ、住宅課題を課しそこからの発展で卒業制作のテーマ設定を考えたゼミ、前期から詳細な調査を行い継続的な卒業制作を行っているゼミなど、ゼミによって様々。ただ先生からの質問や意見は結構厳しめのものが多く、全体的にこれから内容を検討しなければならない学生が多かったです。卒業制作の中間発表まで4ヶ月、最終提出まであと6ヶ月しかありません。夏休みにサボってしまうと最後までたどり着きません。4年生諸君はスケジュール管理を徹底し、素晴らしい卒業制作を仕上げてほしいものです。
(教授 井上 晋一)