こんにちは、建築学科 講師の新谷 謙一郎です。
祇園祭の巡行が3年ぶりに開催され、京都の夏が戻ってきたと感慨深く感じています。
3年生の通年授業である建築デザイン演習Ⅱは意匠設計に関する前半課題と構造設計に関する後半課題に分かれています。前半課題はオフィス建築とワークプレースとしてのインテリアデザインを提案するものであり、去年のブログ記事(2021/08/19)に掲載しています。
今回、紹介する後半課題は「構造図のトレース」です。
学生提出課題 構造図一例(上図:伏図 下図:断面リスト)
構造図は構造設計における構造計画や構造計算の結果を元に図面として表現するために作成します。学生諸君は平面図、立面図、断面図、部分詳細図などは普段から製図していますが、あまり見慣れない伏図、軸組図、断面リストや配筋詳細図などの構造図に驚いたかもしれません。
講義風景
後半課題の構造図はautocadを用いて製図しています
講義の始めに構造図が何を表しているのか、レクチャーを行い、授業時間内で指定した構造図を作成してもらいます。この時期は二級建築士の学科試験があるため、気もそぞろになりがちですが、しっかりと仕上げています。
SAも教員と一緒に質問に対応していました
この講義だけではなく、構造設計について他の設計課題においてもしっかりと考える学生が増えると幸いです。
(講師 新谷 謙一郎)