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建築学部

森重研究室の紹介 2022

こんにちは。建築学科教員の森重です。2022年度の研究室には、学部生13人、大学院生3人の合計16人が所属しています。

教員の専門領域は住宅を中心とする建築・地域計画で、これまでは主に、京都市内を対象とした歴史的市街地に存在する路地と町家といった住環境の現代的な価値と、それらの保全継承における課題および方策の考察を行っています。一方で学生は、教員の研究テーマだけにとどまらず、自らの選んだテーマで卒業研究・修士研究に取り組みます。設計と論文のいずれを選択しても構いません。ただし、論文はもちろん設計であっても、選んだテーマや対象に対して、それらがどのような状況に置かれているのか、どのような背景や歴史を持って現在に至るのか、関連してどのような動きがあるのかといったことを、多角的に調査することを求めています。建築は、個人の資産であるとともに極めて社会的な存在であり、建築士の高度な専門性として、社会の資産を設計するという意識を持って欲しいと考えるからです。

前期の間は、京町家や路地を実際に体験しに行ったり、研究室のメンバーが選んだ研究対象やテーマに関連する場所に皆で行って調査を行ったりしながら、各自のリサーチを深めていきます。

トンネル路地の調査
商店街の現状調査
改修された路地長屋の見学
改修された町会所の見学
大型京町家の見学会

後期に入ると、論文は徐々に取りまとめに入っていき、設計に取り組む学生は、リサーチの内容を踏まえつつ具体的な設計提案の検討を進めていきます。時々の社会の動きを大きく受けながら変化し続ける京都のまちは、古いものと新しいもののあり方を考える上で最高のフィールドです。京都のまちなかに立地するこのキャンパスで過ごすのも卒業まで、しっかりと目を見開いて、充実した時間を過ごして欲しいと思います。

(文責:森重幸子)

井上(晋)研究室の紹介 2022
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