みなさんこんにちは、建築学部教員の安田光男と申します。
当研究室には、大学院生5名、学部生9名が在籍しています。研究のプロセスの中でも、リサーチ・フィールドワークを重視していますが、今回はフィールドワークについてご紹介いたします。
徳島県の鳴門市にある旧島田小学校で、実測調査を行いました。大学院 2年生の修士論文研究の一環で行われたものです。
この小学校は、建築家・増田友也の作品で、鳴門に現存する18作品のうちの一つです。
既に廃校となっていますが、現地ではこの近代建築の傑作を保存しようという機運があり、利活用に向けて舵が切られています。
愛知県の蒲郡市にある駅舎で、設計競技のための現地調査を行いました。大学院1年生の設計演習の課題として参加しました。
最優秀案は実際に建設されるため、入念に現地調査を行い、動画や写真を撮影しました。
海辺に近い駅舎ということで、コンセプトワークのため、近隣にある観光地の竹島を訪れました。
学部4年生は、南あわじでの合宿を敢行しました。自分たちで役割分担を決めて、全員で合宿の運営を行いました。
見学したい建物についての資料を準備し、その構造や、まわりの環境との関係性についての知識を深めました。
現地の建材工場(DantoTile淡路工場)にもお邪魔して、生産ラインや研究所の見学を行いました。
また、研究生同士での卒業制作の中間報告会や、エクスカーションなどを企画し、親睦を深めました。
研究室のフィールドワークの内容は、建物の見学・実測調査だけではなく、その街の構造の分析・人々の暮らしの観察など、研究内容によって多岐に渡ります。
文献や図面を見ても、なかなか理解できない部分を補うためには、やはり実際に現地に行って、肌で感じることがとても重要です。
まさに「百聞は一見にしかず」ですね。
以上となります。
ご一読いただき、ありがとうございました。
(教授 安田 光男)