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建築学部

砂川研究室の紹介 2023

 こんにちは。建築学部教員の砂川です。本年度の研究室の活動状況を紹介したいと思います。

 まず教員の活動について、私は東アジア(日中韓)の都市住宅史、都市の歴史(住居形態史)に関して取り組んでいます。また社寺建築の工匠などの作り手側の関心から、修理の現場に通い歴史的な木造建造物のつくられ方について勉強してきました。

 そうしたことから私の研究室では都市・建築の成り立ちや、社寺・町家の建物に関する研究をしています。

 研究は史料の収集や建物の実測調査の成果に基づくものとし、とくに研究が完成するまでのプロセスを大切にさせていると思います。

 時代は近世、近代、戦後まで、場所は京都をはじめ沖縄、九州や北陸などそれぞれの出身地で取り組んでいます。

 以下に研究活動の様子を写真で紹介します。

中京(京都市)にある大塀造町家にて町家大工の指図に出会った
数寄屋普請町家の実測の様子 間口3間半の町屋敷で庭が豊か
尾道市(広島県)の西国街道沿い町家 数寄屋意匠の料亭座敷だった
大阪市にある戦後不燃化寺院建築の調査 木造から建て替えの歴史が分かってきた
京都の近世の密教本堂の実測調査 意匠の多様さを見つけた
今井(奈良県)の長屋ほか住居類型の調査 抱え屋敷の借家が多い
野帳の例(町家)
戦後沖縄の町家・町並み調査(那覇市) 古老に聞き復興過程が浮かび上がってきた
昭和初期の町並み調査(富山県) 町一番の長老に住まいの歴史を聞く
ゼミ中の風景
ゼミ中の風景

 もう大詰めの時期ですが、きっと良い成果を出してくれると思っています。

(講師 砂川晴彦)

3年生 建築デザイン演習Ⅱ(伝統建築領域)の授業風景
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根來研究室の紹介2023