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建築学部

生川研究室 ゼミ活動の紹介 

みなさん、こんにちは。建築学科教員の生川(なるかわ)です。

生川ゼミの研究テーマは、『「すまい」の文化的持続可能性を考える。』です。

都市住宅の集大成とも言える京町家をはじめ、戦後復興期に建設された築70年になる市街地型住宅団地、都市居住の先駆けとなった築40年を超える高経年分譲マンションなど、京都には、異なる時代を背景とする多様な「すまい」が混在しています。歴史都市として、いかに文化的見地から、これらを建物単体としてだけではなく、お互いに持続性を持ったまちづくりとして共存させていくのか、その方法論を研究しています。

今年度のゼミ生は9名で、昨年度より4ヶ月早まり、2023年12月から配属になりました。少しだけですが、4回生の卒業制作の状況を体感したり、最後の追い込みを少しお手伝いするなど、先輩と交流ができたことはとても良い学びにつながったのではないかと思います。

4月からは本格的にゼミが始まり、週に一回、個別エスキスと全体発表を行っています。当ゼミは設計だけでなく、研究にも力を入れています。4回生でありながら修士学生に課せられる研究計画書の作成を義務付けてまして、ちょうど締め切り間近で皆さんなれない執筆に悪戦苦闘しています。なかなか自分が考えていることを端的にわかりやすく文字で相手に伝えることは難しいものです。とにかく挑戦あるのみで頑張っていきましょう。

 また、当ゼミでは自分だけで完結するのではなく、チームで物事を解決する力を身につけることにも重点を置いています。全9人を「堀川商店街活性化チーム」、「高経年マンション調査チーム」「NEXT21コンペチーム」の3チームに分かれて(重複可)、それぞれが活動を始めています。「堀川商店街活性化チーム」は、今年度中にアーケードの柱を塗装するということで、その配色などを5月中には案を決定し、6月下旬には商店街の理事会で発表する予定となっています。実施プロジェクトなので責任重大です。机上での議論だけでなかなか決め切れないということで、実物大で色を出力し、現場で検証することになりました。やはり建築は実学です。自分で考えたことを実践して検証し、作品に変えていくプロセスを身をもって経験することが一番だと期待しています。

塗装する色をセミ室で協議中
堀川商店街アーケード 現場検証の様子

最後に、ゼミ活動の一環で行ってきたフィールドワークについてご紹介します。

3/2~3/10 町家の日

4/10、19 木造3階建共同住宅リュエル(ノール・シュド) ※生川設計

新緑とタイムが満開 リュエル(シュド・ノール)

     実験集合住宅NEXT21

真剣に耳を傾ける住戸の説明
構造躯体の観察
立体街路・ブリッジで記念撮影

5/17 観光をテーマにした「アントレプレナーシップ・ワークショップ」

京都府庁旧議場にて行われたワークショップの様子

5/24 洛西・ユーコート(コーポラティブハウス) ※居住者による案内

生川研究室のモットーは、徹底した現場主義とコミュニケーション。5/24にはコーポラティブハウスで有名な洛西・ユーコートを居住者による案内で見学する予定です。5月下旬から6月中旬にかけて計3回、学生企画の建築見学ツアーを実施する予定で、楽しみです。とにかく、ジャンルを問わず、一つでも多くの建築に触れ、それに関わった人たちの言葉を直接聞くこと。これから社会に役立つ建築人になるために、有意義な一年となることを祈っています。

最後に、ゼミ恒例の町家でノミネーション。皆さん、大学生活を満喫しましょう!

町家で新歓コンパ!

【番外編】2024年4月、建築まちづくりサークル「KYOBI建築研究会」が設立され、その顧問になりました。今熊野学生移住促進プロジェクトとして、現在空き家の改修にDIYでどこまでできるか挑戦中です。

水廻りの解体に苦戦中
浴槽を獲ったぞ!

     LIVIKAのSDGs大学プロジェクトとして紹介さ入れました。

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