建築学科教員の齊藤 啓輔です。
2024年12月に二級建築士・木造建築士の設計製図試験合格者が発表されました。今回は見事合格を勝ち取った3年生の藤井智也さんと山口暁斗さん2名のインタビューをお届けします。
写真左が藤井 智也さん 写真右が山口 暁斗さん
齊藤 : 二級建築士及び木造建築士の合格おめでとうございます。本日は合格を勝ち取ったお二人に建築士の試験についてさまざま質問形式にてインタビューしたいと思います。よろしくお願いします。
まずは合格発表のときの心境を聞かせてください。
山口 : 製図試験本番は完成はしましたが、プランがうまくまとめられなかったので、全く自信がなくうまくいかないだろうと思っていました。なので発表前は緊張で寝れなくて過ごしていました。朝起きてネットで見て番号があることで合格を知りました。気持ちを落ち着かせながら何回も番号が間違っていないか見直しました。
藤井 : 試験本番は頑張ってやり切ったこととうまくいかなかった部分の両方をよく認識していたので、結果についてはあまり期待せずに過ごしていました。日々できるだけリラックスするように努めました。結果が発表された朝はネットが集中していて見れなかったので、授業に集中できず落ち着きがありませんでした。授業終了後に友達と一緒に確認して合格を知り安心しました。
試験勉強はどのように取り組みましたか?
山口 : 学科試験に関してはなかなか点数が伸びず悩んでいました。家だと勉強する習慣が身につかないと思い、授業がない日も学校で自習する生活習慣を作りました。毎回授業の復習を行なっていたので、しっかり内容を理解することができました。
藤井 : 夏の製図対策講座は無遅刻無欠席を厳守して、日々の生活リズムを整えることを重要視しました。辛い時はいつもならゲームで気分転換していましたが、体を動かすことに切り替えて散歩などで解消するようにしました。自分にとってそれが良い気持ちの切り替えになったと思っています。
試験当日はどうでしたか?
山口 : 当日朝は緊張するのはわかっていたので、今までスポーツの大会などで行なっていたルーティーンをやってみて緊張をほぐすようにしました。いつもの授業の教室とは異なり、会場は緊張漂う空間だったので気持ちがのまれて試験中はなかなかプランがまとまりませんでした。一旦手を止める時間をとり深呼吸して心を落ち着かせようとしました。内容はうまくできたとは思っていませんが、やれることをやり切ったと感じています。
藤井 : 製図試験当日朝起きて緊張していることに気づきました。いつもの大学の授業に行くんだと自分に言い聞かせて緊張をほぐすように努めました。試験会場はいつも使っている学校の机より狭く、授業のレイアウトとは異なったので作図に手こずってしまい焦りました。内容はとにかく要求に従って素直に設計するように努めました。なんとか見直しの時間を作れたので何度も確認できたことが良かったと思います。
今後の受験生に対してアドバイスはありますか?
山口 : 私の場合は学科の点数がなかなか伸びずに諦めそうになりました。ただ生活習慣を規則正しく変えることで勉強の習慣を作れたので、なんとか学科合格し製図試験に繋げることができました。うまくいかなければ自身の取り組む環境を正しく変えることをお勧めします。
藤井 : 私は夏の製図対策講座の前半で、なかなか時間内に作図を終えられないことがあって気持ちが焦りました。講座終盤でなんとか時間内に描けるようになりましたが、書ききれないとすごく焦るので、難しいかもしれませんが初めから時間はきっちり守った方がいいと思います。
今後この結果をどう活かしていきたいですか?
山口 : 私は試験勉強で培った集中力を今後の卒業設計に活かしていきたいと思います。また資格は今後の就職活動に有利になると思うのでしっかりアピールしていきたいです。今後は有資格者のプロの視点で実際の設計に関わっていきたいと思います。
藤井 : 私も就活で有資格者であることをアピールして今後のキャリアに繋げていきたいと思います。引き続き一級建築士取得もチャレンジするつもりなので、この成果を次に繋げていきたいと思います。
齊藤 : インタビューは以上です。有意義なお話しありがとうございました。重ねて二級建築士及び木造建築士の合格おめでとうございます。本日はありがとうございました。
(建築学科 教員 齊藤啓輔)