のか:こんにちはのかです!富山デザインフェア2021パッケージコンペティション大賞受賞者 吉田百花さんに聞いてみた!と題して感想やエピソードについて聞いていきます!ということでよろしくお願いしますー。
吉田さん:よろしくお願いしますー
富山デザインフェア2021パッケージコンペティションに関してはこちらをご参照ください!
Q.自己紹介をお願いしますー
吉田さん:美術工芸学科 デザイン領域 ビジュアルデザインコース3年、吉田百花です。好きなことはダンスです!
のか:おお!かっこいい!どんなジャンルのダンスが好きですか?
吉田さん:ヒップホップですねーsnowmanの曲でダンスをするのが得意です!街中、お店とかで音楽がかかってると体が動いて、ついつい踊りたくなっちゃいますね
のか:わあすごい…体育のダンスの授業が苦手で仕方なかったタイプの人間なので尊敬します…かっこいい!
今回の受賞作品「富山の香りをつつむ」
Q.コンペに参加したきっかけを教えてください
吉田さん:これをここで語っていいのかわからないんですけど、結構変わったことがきっかけだったんですよ…私、ジャニーズが好きでそのコンサートのチケットの抽選に応募してたんですけど…落ちちゃって。すごいショック受けてて、放心状態になってたんですよ…
のか:あらら、そうだったんですか…
吉田さん:そうなんです。でもそんな中でぼんやりと日頃の行いが悪いのかなあ…なんて思って心機一転何かに挑戦したら運が向いてきてチケットとかの復活当選とかあたるんじゃないかなあなんて。そこで偶然知った今回のコンペに挑戦したという経緯なんです。
のか:おお…経緯が意外すぎる…(笑)
Q.制作過程はどんな感じでしたか
吉田さん:実は…今回のコンペ作品は3日間で仕上げたんです。
のか:ええ!そうだったんですか!
吉田さん:はい…普段は1か月前とかからコンセプトとか、ラフスケッチと化したりしながら構想を練ってくんですけど思い立って応募したので…製作期間が今回のように短くなってしまって…(笑)
のか:そうだったんですか…
吉田さん:ノリと勢いに任せて出したんですけど、でも、時間がなかった分ストレートな思いをのせて作品を仕上げて出せたのかな…と
のか:なるほど…
吉田さん:初めに過去のコンペティションの受賞作品をみてたんです。富山の〇〇を包むってテーマのパッケージコンペなんですけど、名産品にはじまり、富山の空を包むとか富山の山を包むといった作品の過去にあって切り口の幅が広くて驚きました。
ほかの人ともかぶらないようなものをといろいろ考えたのですが今回は「チューリップ」をデザインの要素に選びました。チューリップって漢字で「鬱金香」って書くんです。漢字の「香」にヒントを得て「富山の香りを包む」パッケージを作ることに決めました。
のか:チューリップ…富山の名産品ですよね!
吉田さん:はい…でも「鬱金香」ってわりにはいい香りがあまりしないみたいで…
のか:そうなんですか…⁉あんなに可愛い花なのに…
吉田さん:はい…そうなんですよーそこで「チューリップ」の花に見立てたお香とかのパッケージにしようと思って…で、パッケージの調査分析のために京都のお香屋さんをまわったもののあまりしっくりくるデザインがなくって思い切って洋風のアロマディフューザーのパッケージに方向転換したんです。
のか:制作までけっこう色んな経緯があったんですね。
吉田さん:この間1日の出来事でした…
のか:わああ…濃厚…
吉田さん:作業期間中、SnowManの推しの深澤さんの団扇を近くにおいて作業をがんばってました…
のか:推しパワー強い…
Q.パッケージの制作時に苦労した点や楽しかった点はありますか
吉田さん:難しかったのは型紙づくりですかね…オリジナルで型紙をつくったんですけど…アロマディフューザーをチューリップの花に見せるようなデザインにしたかったのでけっこう細かな部分で調整が必要だったんです…
のか:なるほど…
吉田さん:ディフューザーの瓶の部分を植木鉢、そこにさすスティックの部分を花に見立ててます。このデザインの形に箱を制作したかったのでちゃんと植木鉢部分が入って、取り出しやすいかとか、チューリップらしく見えるように1本だけ前にさして見えるようにした部分とか、花の部分とスティックの花の色の部分に色が合うようにしたりとか…けっこうこだわって作りましたね…商品もパッケージの一部なので。
でも使いにくくなってはいけない…機能性と見た目のバランスをとるのが非常に難しかったです。
のか:なるほど…こだわった部分がしっかりと目に入ってくるようなデザインと色んな人が手に取りやすいデザインだと思います。側面の色使いも素敵ですね。
吉田さん:側面にはチューリップの品種の名前、商品説明、花の色ごとに花言葉が異なるので花言葉が載ってます。パッケージの全体的なイラストはIllustratorを使用して描きました。ちなみに黄色が「黄小町」、紫色が「神通」、オレンジ色が「濃茜」、ピンク色のものが「春乙女」です。いろいろな色があったのですが、この4種を選びイメージに落とし込みました。
のか:ちなみにこの中でお気に入りはありますか?
吉田さん:「黄小町」ですね!今回は期間も短かったこともあるんですけど、自分が部屋に飾りたいと思うデザイン、手に取りたいと思うデザインをストレートに表現できたと思います。
のか:今回3日間というかなりの短期間でしたが、その間でできたコツというか秘訣はありますか?
吉田さん:そうですね…結構めんどくさがりな部分があって1・2年のときはしょっちゅうPC,スマホで調べるだけってことが多かったんです…でもデザインの先生にも、「目だけしか動いてないな」って言われることもあって…
でも実際に現地に行ってみること、触れること、見ることと五感を使って調査することで見える世界や、出てくるアイデアがたくさんあることに気づいて。今回も思い立って、自分の足でお香のパッケージを探しにいったりして、物に触れたり、嗅いだり、見たりと動くことでアイデアがわいてきましたね…鴨川散歩中に考えたりするだけでも違いますからね…
あとは過去の受賞作品とかを分析したことですかね…たくさんの作品を通して作品制作のきっかけやテーマのとらえ方の多彩さをみることができるので…過去の作品を見比べていって年々クオリティとかも上がってきてるのも感じたのでそのまま並べて販売できるくらいのクオリティを目指そうと前向きな気持ちになりましたね。
のか:なるほど…
Q.後輩の皆さんにお伝えしたいことアドバイスはありますか?
吉田さん:推しはすごい…ですかね。
のか:(笑)
吉田さん:今回デザインとは関係ない部分ではあるんですけど、熱中するほど好きな存在をきっかけにコンペをやりはじめたので…もちろんデザインも好きな存在の一つではあるんですけど。
デザインとは別のものに熱中できる好きなことが思いもよらない部分でデザインに関係してきたり、原動力になったり、きっかけにもなったりするので…デザインであれ、それ以外のことであれやっぱり熱中できる「好き」を持つことって大事だって伝えてあげたいですね。
のか:なるほど。ここまでお話を聞いてきてそれを体現されているので説得力が全然違いますね…「推しはすごい」には好きなものを追える強さ、原動力が持てるという事で他のことにも同じくらいの気持ちで臨めるような強さ、ストレートさがあるっていう意味が含まれているんですね…受賞後に何か自分の中で変わった部分はありますか?
吉田さん:そうですね…もっといろいろ挑戦してみようと思いました。また最近別のコンペがあってそれも…3日で作品を仕上げたんですけど、応募してみたいけど作るものも何も決まってなかったので…でもコンペの担当の人に電話してエントリーをしたりとか…少しでもやれるかなって思ったら挑戦することですね…!
のか:思い切ってやってみることで開けることがありますからね…コンペだけでなくて色んな事に通じることかもしれませんね。なんだか私も頑張らなきゃと前向きな気持ちになりました。ありがとうございました!!
吉田さん:ありがとうございました!
吉田百花さんありがとうございました。これからのご活躍も心から応援しております!