こんにちは。
現在、熊本県芦北郡津奈木町のつなぎ美術館で、山本太郎先生の展覧会「たろうつなぎプロジェクト成果展 たろうとニッポン画とわたし話」が開催されています。
この「たろうつなぎプロジェクト」は、ニッポン画家であり本学の特任教授である山本太郎先生と津奈木町の住民の方々が一緒になって津奈木の過去と未来をつなぐ新しい昔話を生み出すプロジェクトです。個人的な体験、共通体験、そのとき感じた気持ちなどをつなぎあわせ、5つの新しい昔話を作りました。それを読んだ子どもたちが挿絵を考え、山本先生はそれらを基に津奈木町で使われなくなった襖にニッポン画家を描いたとのことです。
今回の展覧会では、これらの作品とプロジェクトのプロセスをメインに2階では山本先生の過去の作品が展示されています。今回は、メインとなる1階の様子をお届けします。
町の方々による”5つのわたし話”の朗読音声とともに、新たに制作されたニッポン画の作品を展示ケースなしで360°鑑賞することができます。
そしてガラスケースに収められている、襖3面を使用した《ツナギ町屏風》は、本学のデザイン領域の学生が制作協力した作品です。
さて、これだけでは終わりません。
このつなぎ美術館にはモノレールが存在しているのです。
このモノレールが繋がる先には、津奈木城(別名・舞鶴城)跡の舞鶴城公園になっています。そこから町の中央にそびえる高さ80mの奇岩「重盤岩」へと行くことができます。津奈木町と不知火海を一望できる絶景が広がっています。実は上記の《ツナギ町屏風》はここからの景色を描いたものなのです。展覧会と合わせてモノレールにも乗ってみてください。
津奈木町の”つなぎ”は、「人と人をつなぐの”つなぎ”」だと地元の方に教えていただきました。みなさん温かくていろんなお話を聞くことができました。
この展覧会は、2023年1月22日(日)まで開催中です。地元の方もそれ以外の方も、ぜひ足を運んでみてください。
(了)
美術工芸学科 助手 古閑謙太郎