今回は1年生の授業の様子をお届けします。
ご紹介する授業は「造形基礎演習Ⅰ」です。
この授業はデザイン領域と工芸領域に分かれており、私の担当する工芸領域では、油土を使用した塑像作品の制作を行います。
今回の塑像制作は「縦・横・奥行の多方向から表現する立体造形物を一つの作品としてまとめ、全体的な構想力・表現力の習得」及び「塑像造形技法の習得」を目的としています。
課題は自由課題で、各々でテーマを決め制作を行います。
多くの学生は動物をモチーフに制作していました。
まずは制作構想から行い、デッサンを通して自らのイメージを確立させます。
それをもとに、いよいよ制作に取り掛かります。
塑造の土台として、心棒と呼ばれるものを制作します。
これは人間の骨格にあたると考えると分かりやすいでしょう。
骨格が無ければ人間は立っておられませんね。
しっかりと自立させる為に木片で大きな骨格を、針金で細部の骨格を成形します。
その後、油土の喰い付きをよくするためシュロ縄を巻いて心棒が完成です。
心棒が完成したら、油土で成形していきます。
立体は平面とは違い、多角的な造形が必要になります。
自らが制作したデッサンと写真などの参考資料を基に制作を行いました。
工芸領域彫刻コース特任講師 青木太一