『建築雑誌』2022年8月号(日本建築学会、2022年8月20日発行)に「本に託す建築の未来」と題して、江本弘講師による建築家 安藤忠雄氏へのインタビュー記事が掲載されました。
本号の特集は「本は建築 Books as Architecture」。
建築と本の共通性に着目し、建築が本から学ぶべきことを考えてみるという興味深い企画です。
江本講師によるインタビューはその特集記事のひとつで、「独学の建築家」また多読家として知られる安藤氏の「建築と本」「建築家と本の関係」についての考えがストレートに伺える内容となっています。
安藤氏が近年寄付・設計された「こども本の森」(中之島/遠野/神戸)における空間を共有する「広場」での読書や蔵書のレイアウト、学生時代から現在までに出会った本や読書方法の変遷、安藤忠雄建築研究所における本に関する取り組みなど―80代の今もなお活躍される建築家の言葉から「心の栄養」となる本のちからが伝わってきます。
本学建築学科でも建築に関する本の講読は盛んに行われていますが、そんな建築学科の学生だけでなく多くの方の心に響くと思われる「建築と本」の特集、ぜひご一読ください。
また同誌には、2022年日本建築学会著作賞を受賞された江本講師の著書『歴史の建設―アメリカ近代建築論壇とラスキン受容』(TOPICS2022年4月25日付掲載)の紹介記事も、留学中に作成された「米国ラスキン受容史マップ」の図版とともに掲載されています。
※同誌は本学を含む各地図書館で閲覧できるほか、全国の書店でも購入可能です。
→日本建築学会Webサイト