図書館に関わる人と建築を特集する『建築雑誌』2 月号において、建築学科 講師の江本弘先生による仙田満氏へのインタビュー記事が掲載されました。
仙田氏は、2022 年の開館以来注目を集め高く評価されている石川県立図書館の設計者です。
同館のほか「国際教養大学図書館棟」(2008 年竣工)や「軽井沢風越学園」(2020 年竣工)など、近年優れた図書館建築も数多く設計されている仙田氏ですが、1986年に環境デザイン研究所を設立、長きに亘って「こどものあそび空間」について研究され、次世代を育む豊かな環境づくりに取り組まれてきました。
石川県立図書館を訪れた江本先生の体感に基づくインタビューでは、仙田氏が提唱される「こどものあそび空間」のための「遊環構造」の要素が同館でも随所に応用され、こどもだけでなく大人もときめく読書空間が実現されたことが窺えました。
さらに、インタビューは仙田氏の建築手法が形成された学生時代の頃の話から、研究所設立から半世紀を経た現在の到達点にまで展開。仙田氏の「こどもたちの生活する環境をつくる建築家の責任は重いと考えています。」という言葉は、建築を志す学生たちにも強く響くものと思われます。
少しずつ春めく折、皆さんも日常のお散歩途中や旅先で図書館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
開かれた場所での体験は新たな発見につながるかもしれません。
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