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NUS & KYOBI 2023秋プログラムが終了しました

9月25日(月)からスタートしたNUS(シンガポール国立大学)とKYOBIの学生たちがともに学ぶプログラムが、9月30日(土)をもって無事終了しました。
初日の「むらさきエリア」見学ツアーに続き、26日(火)にはNUS生たちがKYOBIを訪れ、建築学部 山内貴博教授による講義受講や構内見学に加えて、京都東山キャンパス近隣の町家や宮川町の街並み、建仁寺等を見学しました。

その後27日(水)~29日(金)は、最終日に発表会が控える動画制作に取り組みました。
NUS生とKYOBI生たちが混ざる6グループに分かれ、グループで自由に「むらさきエリア」ほか京都市中を散策。それは動画の素材集めと同時に、地域の魅力や京都文化の発見・再認識につながる体験となったようです。
29日(金)には、スペシャルプログラムとして本学付属施設の京都伝統工芸館を訪れ、建築学部 新谷謙一郎講師の呈茶による茶席体験も。

そして30日(土)、いよいよ動画制作発表会「『むらさきスタイル』の発見~国内外の学生が見た、むらさきエリア(紫竹・紫野界隈)の魅力~」本番。紫野小学校体育館において、寺田氏の司会進行により各グループのメンバー紹介・コンセプトの説明・動画放映・質疑応答が順に進められました。

「むらさきエリア」に位置する大徳寺の石庭から着想を得て、「禅」や「石庭」をテーマにした作品。本番前夜に撮影した観月祭の様子まで取り入れ、「月見」をタイトルに日本の風習を扱った作品。初日の見学で訪れた「静好堂」の表装に感銘を受け、和紙の重なりから京都文化の奥行を捉えた作品(ポスターも制作)。「新大宮商店街」と「錦市場」を比較して、その特長を表した作品。カメラを軸に、旅のアルバムのように「むらさきエリア」の思い出を綴った作品。5日間で収集した「むらさきエリア」界隈の様子を生き生きとまとめた作品。それぞれの着眼点と手法で、「むらさきエリア」や更には京都文化の魅力を伝える1本の動画作品として完成させていました。

会場には「むらさきエリア」在住の方をはじめとする約50名が来場され、質疑応答では「動画のスピードや音の使い方が上手で、その場所に行ってみたいと思った」「各地域の市場にそれぞれの良さがあり、それをまた見つけてほしい」など、地元の方ならではのお褒めの言葉やアドバイスをいただきました。また質問に答える学生たちからは、「むらさきエリア」に住むように滞在し、この地域の方々のあたたかさを強く感じたことが窺えました。

現代ならではの「動画」という手法は、ストーリーを伴うという特性によって、地域の魅力とその背景をより分かりやすく伝えることに適した手段と言えそうです。このたびの動画が「むらさきエリア」の更なる再活性化に役立つとともに、その制作経験が学生たちの今後の飛躍に活かされることを願ってやみません。
※制作した動画は本サイトで後日公開予定です。

NUS & KYOBI 2023秋プログラムが始まりました
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