10月8日(日)、鴨川七条ギャラリーで開催中の「ikei 川尻潤・ジェラルド・ヴァトラン合同展」(「ニュイ・ブランシュ京都2023」参加プログラム)のギャラリートークが開催されました。
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展覧会概要とガラス作家 ジェラルド・ヴァトラン氏のガラスと竹を組み合わせた作品について岡達也准教授が紹介され、続いて川尻潤特任教授がご自身の作品について解説されました。
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本展覧会では、2000年代に制作された《モンスーンのかたち》などの初期作品から、近作の《こわれているけれどかがやきながらここにいます》シリーズまで、16点の川尻特任教授の作品が展示されています。
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近作では「歪み」「割れ」といった欠点をも愛でるという「茶の湯」から生まれた日本独特の美意識を基に、多様性を認める博愛的な「不完全な世界」を表現する作品づくりに取り組まれている川尻特任教授。そこに至るまでに、どのようなことを考え制作されてきたのか、各作品の見どころと併せて詳しくお話しされました。
近作ではあえて釉薬ではない絵具を仕上げの着彩に用いられていることなど、陶芸の枠にとらわれない自由な作品制作の姿勢が窺われ、若い参加者の方たちも真剣に聞き入っていました。
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※本展覧会は10月22日(日)まで開催しています。【観覧料無料】