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竹脇学長がオークランド大学(NZ)で開催された国際会議で建築分野のレジリエンスに関する招待講演を行いました

竹脇学長が2023年12月6日にニュージーランドのオークランド大学で開催された第26回豪州地域の構造物と材料の力学に関する国際会議(The 26th Australasian Conference on the Mechanics of Structures and Materialsで建築分野のレジリエンスに関する招待講演を行いました。この会議は2-3年ごとにオーストラリアとニュージーランドをはじめとする地域で開催されるもので、2020年からコロナ関係で延期されていました。竹脇学長は、「TOWARD RESILIENCE-BASED DESIGN (RBD): LESSONS LEARNED FROM PAST EARTHQUAKES IN JAPAN」と題する内容で招待講演を行い、第二次大戦後における日本の建物の耐震設計の考え方を、この時期に発生した巨大地震における建物被害と関連させて説明しました。1995年の兵庫県南部地震までは建物の倒壊を防止する「安全性に基づく考え方」が使用され、その後2011年の東北地方太平洋沖地震までは「性能に基づく考え方」が中心となり、それ以後は被害からの回復の容易さや速さに焦点をあてた「レジリエンスに基づく考え方」(外部リンク:日本建築学会報告書)に変化していることを中心に説明がなされました。

講演風景

また、学長はオークランド市にあるオークランド・アートギャラリーの視察も行いました。本アートギャラリーは、100年以上の歴史があるギャラリーで、マオリ族関係のアートや19~20世紀のヨーロッパ関係の美術工芸品、さらにはAI技術を用いた展示方法など、多様な形式の作品展示を視察。運営は主として財団の資金や寄付により賄われており入館は無料。建物およびプロジェクトは種々の賞を受賞していることもあり、建物から展示まで有意義な視察となりました。

オークランド・アートギャラリー


<関連サイト>

国際会議 The 26th Australasian Conference on the Mechanics of Structures and Materials:https://www.acmsm26.com/
オークランド・アートギャラリー:https://www.aucklandartgallery.com/

日本建築学会のレジリエンスに関する報告書:https://www.aij.or.jp/jpn/databox/2020/200309.pdf

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