明治創刊、日本最古の建築メディア『建築雑誌』は、現在も2年単位で編集委員会を改編し刊行され続けています。12月20日(水)に発行される2023年12月号は、2022年1月からの編集体制の最終号。総合テーマ「建築の見え方と見せ方を考える」の締めくくりとして、「世界のみかた」を特集しています。
建築学部講師の江本弘先生が編集を担当し、3つの記事に関わっています。
江本先生が関わった記事は以下のとおり。
①八束はじめ氏ロングインタビュー
建築家・建築批評家としてさまざまな本を出されてきた八束氏の、好奇心の源泉に迫ります。
②前川國男書簡の紹介
巻頭連載「インスピレーションの起源」において資料選定・解説を担当。日本を代表する建築家の一人・前川國男が今から90年余り前に書いたフランス語の手紙をはじめて紹介します。
③マシュー・ムレーン氏寄稿の「災害と設計教育」翻訳
日本の建築教育を「外から」見た視点に、気づかされることも多いと思われる論考です。
このほか本号には、本学客員教授でもある建築家・藤本壮介先生へのインタビュー記事「地球の見方」も掲載されています。
いずれの記事も、グローバル社会の中で建築に携わる人たちにとって気付きの多い内容です。学生の方は少し時間に余裕のできる冬休み、本号を読んで気になる連載記事のバックナンバーや参考文献を辿ってみるのもいいかもしれません。きっと建築について、これまでより複眼的な見方・考え方を身に付けられるはずです。
※『建築雑誌』は本学図書館をはじめ大学図書館や公共図書館で配架され、全国書店でも取り扱われています。
『建築雑誌』Webサイト