本日、ホームデザイン&ライフスタイル誌『I’m home』の編集長・大南真理子さんをお招きし、特別キャリアトークセッション「美大出身者のキャリアを考えるvol.2」を開催しました。
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大南さんは、芸術学部 東俊一郎准教授の鹿児島大学工学部建築学科時代の後輩です。同大学で建築を学ばれた後、リノベーション文化とデザインの最先端に触れられる国・イタリアのフィレンツェへ留学され、インテリアを中心に学び同市で設計事務所に就職されました。充実した海外生活を送られていましたが、2011年の東日本大震災を機に帰国。出身地・徳島県名西郡神山町で外国人アーティストのサポートや古民家改修などに携わった後、現在の所属先・商店建築社に入社され、住宅の建築設計やインテリアを専門とする雑誌の編集者の道を歩んでこられました。
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「建築に関わって生きていきたい。」「住宅が好き。」「海外経験を生かしたい。」「紙の雑誌や書籍が好き。」「写真が好き。」といった自分の「好き」や希望をしっかりと見つめて就職先を選択されたことで、大学卒業後すぐに就職はされなかったものの、積み重ねてきた経験を生かしつつ楽しみながら仕事をされている様子が窺えました。
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既成概念にとらわれなければ、好きなことに関わることができる仕事はたくさんあるという大南さんのメッセージは、専攻に合致した専門職に就かなければと考えてしまいがちな美術系大学の学生たちに力強く響いたのではないでしょうか。
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「編集者として目指すこと・大切にしていること」「日々の仕事で大切にしていること」など就職後にも役立つ具体的なお話や、設計課題や卒業研究だけでなく学生時代の飲食店でのアルバイトも人とのコミュニケーションが大切な編集の仕事に役立っているといったキャンパスライフでも参考になるお話も多く、参加した学生たちはメモを取りながら熱心に聴講していました。
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