昨年に続き、今年も京町家「藤野家住宅」〈国登録有形文化財〉の夏のしつらえ替えを建築学部の学生たちがお手伝いしました。(昨年の様子はこちら)
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夏のしつらえ替えは、建具を葦戸(よしど)や簾(すだれ)に、畳の敷物を呉座から網代(あじろ)や藤筵(とうむしろ)等に変えて、見た目にも涼しく過ごせるようにする京町家伝統の生活の知恵です。
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昨年と同様の手順で建具や敷物を取り替え、今年はさらに夏用の座布団替えも実施。春までの紫座布団は蔵にしまい、代わりに夏用の座布団を蔵から運び出しました。夏用の座布団は絞り生地で、とても清涼感のある肌触りです。
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建具や敷物は室内に対して正しい向きがあって合わせるのが難しいのですが、5人の学生たちが力を合わせ、作業は1時間ほどで無事完了しました。ちなみに藤野さんご夫妻だけでされる場合は、1日がかりの作業となるそうです。
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しつらえ替えの作業後、座敷の床には藤野さんの御祖父様の代から伝わる掛け軸や花活け等が飾られ、室内は目にも肌にも誠に涼やかとなりました。
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現代住宅での生活に慣れている学生たちにとって、しつらえ替えや季節の床飾りなど多くのことが新鮮だったようで、貴重な学びの機会をいただきました。
※「藤野家住宅」は文化活動の会場として貸出もされています。
藤野家住宅〈国登録有形文化財〉ホームページ