現在、京都東山キャンパス内にある鴨川七条ギャラリーで「水鏡-宮本貞治展」を開催しています。[10月27日(日)まで]
昨秋、木工芸で「人間国宝」に認定された芸術学部 特任教授 宮本貞治先生の作品を、その制作プロセスとともに紹介する展覧会です。
学芸員資格取得科目「博物館実習」の課題の一つとして、展覧会の企画・展示は芸術学部の学生たちが取り組みました。
会期中、本学付属施設・京都伝統工芸館ではニュイ・ブランシュKYOTO2024参加プログラム「時を経て:日本の人間国宝とフランスのメートル・ダール(Maîtres d’Art)展」が開催され[9月28日(土)~10月21日(月)]、同展でも宮本先生の作品が展示され、トークイベントも実施されます。
芸術の秋、京都にお越しの際はぜひ両会場へ足をお運びください。
「水鏡-宮本貞治展」概要
宮本貞治は、1953年に京都市に生まれ、黒田乾吉氏に弟子入りし、独立後は滋賀県に工房を構え、琵琶湖の水の流れや波から着想を得た独自の表現方法を確立させました。
自作の鉋など、多様な道具と「拭漆」の技法を駆使した美しく風格のある木工芸品は高く評価され、2023年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
本展のタイトルである「水鏡」とは、物事をよく観察し真実を見抜き、人の模範となることです。「木」が持つ素材としての本質を見極め、木工芸品として昇華させる宮本貞治の制作に対する姿勢を作品とともにスケッチや模型、さまざまな道具を通して紹介いたします。
会場|京都美術工芸大学 鴨川七条ギャラリー
会期|2024年9月13日(金)−10月27日(日)
休館日|9月29日(日)、10月13日(日)
開館時間|平日10:00 – 18:00(入館は17:30まで)
土日祝 10:00 – 17:00(入館は16:30まで)
観覧料|無料