KYOBI建築研究会は2024年度からスタートしたサークルです。建築学部だけでなく芸術学部の学生も参加し、KYOBIのある東山区を中心に、まち歩きや自主防災など建築とまちづくりに関わる活動を行っています。
なかでも大きな取り組みとして「今熊野学区空き家再生プロジェクト」に従事し、サークル結成前の現地見学なども含め約1年を経て、ついにオープンハウスを開催するまでに至りました。【ワークショップの様子は7月26日付け紹介】
対象とした建物は昭和50年頃の密集する建売住宅の1棟です。
外観など生かせる部分はそのままに、内部は1階を地域のコミュニティスペース、2階をサークルメンバーの住居として使えるよう大きくリノベーションしました。
床基礎工事などはプロの方の力も借りつつ、壁面や天井は元の壁紙を剝がすところから新しいクロス貼り・ペンキ塗装まで手仕事で仕上げています。
キッチンのテーブルも芸術学部工芸領域専攻のメンバーによる手作り。天板のまろやかな手触りの面取りなど、丁寧に仕事をされています。
玄関入ってすぐの土間にかかるシャンデリアはサークル顧問の建築学部 生川慶一郎教授のご実家にあったアンティーク。温かみのある光がオープンスペースを照らしています。
9月29日(日)のオープンハウス当日はサークルメンバーをはじめ関係者や近隣の方々が出入りされ、和気あいあいと楽しく過ごされていました。
リノベーション作業はほぼ完了しましたが、地域活性化の場としての再生プロジェクトはこれからが本番ともいえるでしょう。東山区をけん引する新たな担い手として、KYOBI生たちの今後の活躍が期待されます。
※2024年10月13日(日)、同会場で芸術学部工芸領域の学生による作品展示・即売会が開催されます。詳細は近日中に「新着情報」に掲載します。