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副学長 髙田光雄教授が代表を務める「京町家等継承ネット」の10周年記念特別講演会が開催されました

日本文化の中心都市・京都の町並みを形成する京町家は、伝統的建築としての魅力だけでなく、再生可能な自然素材の使用によりSDGsの観点からも近年評価されています。しかしその継承には課題も多く、所有者等の高齢化によって維持管理が困難となり、撤去されたり空き家となったりする物件が増加しています。


「京町家等継承ネット」はそのような危機的状況を受けて、「未来へ伝えたい京都の宝」である京町家を適切に継承することを目的に、2014年に設立されました。本学副学長 髙田光雄教授はその代表を務めています。

本年活動開始から10年を迎えたことを記念し、11月20日に「京町家継承ネット10周年記念 特別講演会」が開催されました。

髙田副学長の挨拶に続き、文化庁 文化財調査官(建造物担当)の清永洋平氏より「建築文化の振興について」、ワールド・モニュメント財団(WMF)日本代表 稲垣光彦氏より「ニューヨークから町家の未来を守る」というテーマでお話があり、さらに髙田教授の司会でトークセッションも行われました。

文化庁は、建築を関連の営みも含めて包括的に捉える必要があることを近年提唱し、2023年より「建築文化」の振興に取り組んでいます。また、世界的に文化遺産の保護・保存を支援しているWMFは、2010年~2017年に「京町家再生プロジェクト」として京町家修復の支援も実施されています。このたびの集いにおいて、先人の知恵や工夫といった伝統的な生活文化を継承する場でもある京町家の保存・活用の重要性が再認識され、「建築文化」振興の先達として「京町家等継承ネット」の活動への期待の高まりが感じられました。

京都の中心にある本学では京町家やその文化に触れる機会が多くあります。京町家継承のネットワークが学生たち若者世代にも広がっていくことを願っています。

MATCH YA(京町家等継承ネット)ホームページ

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