6月30日(土)、丸山教授の呼びかけに学生の希望者22名が集まり、
現在百年に一度の修理工事中である東本願寺の見学が実施されました。
本学「伝統工芸概論」を担当された若林卯兵衛先生のご配慮により、
一般の参拝客は立ち入ることのできない阿弥陀堂屋根御修復の現場にて
特別に見学を許していただきました。
阿弥陀堂屋根御修復のための「素屋根」内にて。
瓦を外した屋根の上で作業が行われる様子を、間近に見ることができました。
東本願寺宗務所の朝比奈様にご案内いただきました。
各部、修理の歴史などを丁寧にわかりやすくお話ししてくださいました。
2008年末に御修復を終えた御影堂の破風前にて。
再建当時の輝きを取り戻した錺金物を、ここまで目前に見ることができる機会は、
今後ないかもしれません!
修復工事が機械化される以前は、背負子に重い瓦を乗せ、
屋根の上まで梯子を登って運搬したそうです。
体験した学生、「背負えても梯子は無理」とのこと・・・
先人たちの御修復にかける熱い想いを実感します。
もっとも防雨効果の高い屋根材の組み方を、
実験により検討している施設。
お寺にとって大事業である御修復が、
現代の科学技術と、お寺関係者の方々のご尽力、
そしてご門徒の篤い信仰心がなによりの援けとなって着々と進行している様を目の当たりにし、
今後ものづくりを基礎としてさまざまな人とのつながりを築いていくであろう学生にとって、大きな刺激となった見学会でした。