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大学院 建築学研究科1年次「伝統建築特論Ⅱ」の課題報告会を立本寺で行いました

大学院 建築学研究科1年次「伝統建築特論Ⅱ」のグループ課題「歴史的空間資源の再生活用提案」の一つとして、上京区にある日蓮宗の寺院・立本寺(りゅうほんじ)の北東蔵の保全活用の提案に取り組み、このたび同寺で報告会を行いました。

立本寺の位置する西陣地区は、観光名所が近くにあるものの古い町家の空き家化が進み、地域の再活性化が課題となっています。

このたびの取り組みでは、立本寺の北東蔵を地域のコミュニティ拠点として活用すべく、建築の歴史的特性を分析し、檀家や周辺住民の方々の活用予定等について聞き取り調査をした上で、外部空間も含めた整備と再生設計を提案しました。

近隣の人の活用をメインとすること、歴史ある建築のよさを活かすこと、といった聞き取り調査における意見や要望を踏まえて、学生たちは〈提案1:1階にオープンスペースと書店・ギャラリーを設ける〉〈提案2:蔵内をオープンスペースとして蔵前の空間をカフェスペースとする〉という2案を提案。

「文化的歴史的価値のある建物の活用提案を考える際には、その建物を中心とする資源をどのように捉え何を保全・継承し、何を変えるのかという枠組みが重要」という指導に基づき、学生たちはデザイン重視ではなく、現状を多面的に分析した上で地域のニーズに応える設計提案を追求できたようです。

このたびの実践的課題は研究科2年次、そして更に先での設計にも大いに役立つものと思われます。

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