7月28日(火)、ファッションデザイナーで本学客員教授のコシノジュンコ先生の特別講義を10号館階段教室で実施しました。
テーマは「都会を暮らす―自己流ライフスタイル」
前半は、コシノ先生のご自宅の写真とともに人間の生活の基本となる「衣・食・住」の住まいについての講義。写真は140枚近くもあり、どれもインテリア雑誌に掲載されるような美しさ（実際に掲載された写真もありました）。また、コシノ先生の食の見た目の美しさにも強いこだわりが感じられるテーブルコーディネｰトの写真も紹介して頂きました。講義の中で、「デザインの原点は整理。美しく生活するには収納が大事」とおっしゃっていた通り、自宅の写真はすべて洗練された美しいものでした。
後半は、パリコレデビューされた1978年のファッションショーや、日中の文化交流を通じて中国人の観光を呼び込むことを目的に今年の5月に行われたファッションショーと和太鼓演奏集団「TAO（タオ）」の映像を紹介。TAOの衣装はコシノ先生が手掛けられています。コシノ先生の日本の文化に対する強い興味・関心を改めて感じました。学生からの「コシノ先生が日本の文化に惹かれるのはなぜか」という質問に、「海外から改めて日本を見ると日本の文化のすごさに気付く」とおっしゃっていました。「京都美術工芸大学が京都にあることはとても恵まれた環境です。」と学生たちに話されていました。
ファッションを原点としながら、さまざまな分野に関心を持って活躍されている姿が学生たちによい刺激となりました。

前半と後半で、講義の内容にあわせてコシノ先生のファッションも衣装替え！
講義の最後は河野学長との対談。（写真左下）　学生たちとの記念写真も快く承諾頂き希望する学生たちの長い列ができました。
学生たちへのメッセージとして、「制作過程において悩むのではなくまず面白がることが大事。いろいろなことに興味を持って下さい。」とエールを頂きました。