本学が今年で4回目の協賛となる「正倉院展」に関連して、9月5日にワークショップを行いました。
ワークショップでは「正倉院 校木再現ワークショップ」と題し、川北英教授を中心に、本学とグループ校 京都建築大学校、京都伝統工芸大学校の学生たちが参加して、正倉院の校木を丸太の状態から当時の道具だけを使用して打ち割り制作しました。
事前準備として直径約80㎝の丸太(杉)の皮を取り除きました。のこぎりなどは使用せず、当時の道具を使用して作業を行います。午前9時過ぎから本学の4号館校舎前でワークショップを開始。
丸太から6つの校木をとるための墨付けを行います。
墨付けされた線に沿って鑿(のみ)を使ってラインをつけていきます。
ラインに沿って楔(くさび)を打ちます。
通常、体験できないこのワークショップに、興味を持った学生たちが見学に集まりました。丸太が2分割される様子。
2分割されたものをさらに3分の1に割っていきます。
6分の1に分割された木を斧を使って台形にカットした後、釿(ちょんな)を使って整形します。ヤリガンナにて最終仕上げをし完成。(17時頃まで作業を行いました。)
ワークショップに参加した学生たち。
今回制作した校木は9月17日に開催された正倉院展の関連イベント「正倉院展レクチャー大阪」の会場で展示された他、ワークショップの様子は読売新聞で掲載される予定です。また、今回のワークショップに際し、森の京都(公益社団法人京都府観光連盟)、公益財団法人 竹中大工道具館、株式会社 鵤工舎の各社様よりご協力頂きました。
森の京都HP
竹中大工道具館HP
鵤工舎HP