学芸員養成課程「博物館教育論」では三回にわたり杉本家保存会の杉本学芸部長から重要文化財『杉本家住宅』についての講義を行っていただきました。
三回目となる6月13日は特別に杉本家住宅で講義を行っていただきました。市内最大規模の表屋造りによる町家構成、江戸以来の大店の建築遺構としてきわめて高い価値を誇る杉本家住宅。2010年6月に重要文化財に指定された建物です。
杉本学芸部長の講義は外観からスタート。
続いての講義はさわやかな風が吹き込む大座敷で。
8国指定名勝に認定されている杉本氏庭園。ここが京都の中心部であることを忘れてしまうくらい穏やかな空間。
部屋ごとに細部にわたり様々な工夫や暮らしの知恵が詰め込まれており、建築物としてだけでなく、江戸以来の暮らし方がそのまま残されています。
他の部屋と違い天井が高く造られている洋室や、大人数の食事の用意をしていた名残がある台所。
講義の最後には、杉本家を自由に楽しませていただく時間も作っていただきました。
学生達は杉本学芸部長からの二回の講義で学んだことを基に、重要文化財に触れることで、より理解を高める貴重な内容となりました。
最後の写真は庭にいた兎。
この他に、猿と蟹がこれまでの写真に隠れています。