学生が様々なプロジェクトに取り組む「プロジェクト演習」。
伝統工芸学科漆芸コースでは、やくの木と漆の館(京都府福知山市)からの依頼で「布着本堅地呂色技法工程見本手板」一式の制作に取り組みました。
制作した見本手板には京塗りの根幹技法である「布着本堅地呂色技法」全48工程の見本(80mm×130mm×5mm)が順に並んだもので、教材としても使用されます。48枚の各見本手板は、拭き漆によって仕上げた額に、24枚づつ固定。工程名の記載は白漆を使用しています。
完成した「布着本堅地呂色技法工程見本手板」は、8月26日にやくの木と漆の館へと納品。同館での展示や教材としての活用の他、館外で催される作品展や講演会等にも活用される予定となっております。
[制作風景]
布着せ
括り錆(くくりさび)
下地付け
下地研ぎ
丹波漆を精製し、黒漆に加工
上塗り
工程表示の札の色付け
額縁の摺漆(すりうるし)
完成