公益社団法人日本建築家協会近畿支部主催の「JIA KINKI ユニオン学生デザインコンペ」に工芸学部美術工芸学科デザイン領域の1年生数名が応募し、大賞・優秀賞・佳作を京美生が独占しました。
「ドアハンドルが無くなるかもしれない」
そんな近未来の玄関廻りを豊かにするプロダクトデザインを求めるコンペで、大賞作品は賞状などとあわせて商品化の権利が与えられます。
9/28(土)に公開審査が行われ、一次審査通過者がそれぞれの応募作品をプレゼンし、審査員6名よる投票とディスカッションを経て入賞者が決定しました。
大 賞:高橋 茉緒
優秀賞:橋本 史之信
西崎 響
佳 作:村上 薫子
吉田 百花
一次審査通過:仙田 清楓
JIA KINKI ユニオン学生デザインコンペ詳細→ http://www.jia.or.jp/kinki/pickup/11811.html
大賞の高橋さんの作品は、建築と同化したドアノブで玄関廻りの美しさを追求した点と、表現がシンプルで分かりやすく、展開の可能性を秘めていた点が高く評価された。橋本さんの作品は最後まで大賞案と競っていたが、機能性に富む反面、製作面の難しさや開発費用が高額になる点などがマイナス評価となり、惜しくも大賞を逃がした。西崎さんの作品はドアノブを残した点や柔らかな優しい表現が評価されたが、本人と審査員の解釈のズレが表面化し大賞に一歩およばなかった。その他、吉田さんの作品はドアの開閉操作の細かな点への配慮不足、村上さんの作品は現実的すぎる点がマイナスとなり佳作となった。
ドアノブがなくなる将来の玄関廻りのあるべき姿を提案するという内容で、プロのデザイナーでも難しいテーマ。そのようなコンペに多数の1年生が挑戦し入賞を果たしたことは今後の成長が多いに期待される結果となりました。
令和元(2019)年10月1日付の建設工業新聞・建設通信新聞でも取り上げていただきました。