11月の半ばにパリを拠点に活躍されているプロダクトデザイナーのお二人が見学に来られました。お二人は日本固有の伝統的な技術や素材を学ぶことを目的に約2カ月の予定でヴィラ九条山(京都)に滞在されており、本学の陶芸、漆芸、伝統建築を回って実習等を見学し、教授陣に熱心に質問をされました。
特に日本の木工技術「指物(さしもの)」に関心があり、木工・彫刻コースの宮本貞治教授に会いに木工実習室を訪ねて来られました。宮本教授が考案したオリジナルの組手を紹介した所、「完璧だ!これが見たかったんだ!!」と大満足されていました。限られた時間で学んだ指物の技術を活かした作品を制作し、改めて宮本教授にアドバイスをもらう事を約束し、アトリエに戻られました。
そんな二人に、宮本教授から組手の見本をプレゼント。
フランス人アーティストによる日本の伝統技術を取り入れた作品、
どんな作品になるのか楽しみです。
今回来学したアーティストが所属するスタジオ <natacha.sacha.>の紹介
パリを拠点にデザインとリサーチを専門とする創意工夫に富んだスタジオ。
電化製品に自然素材や伝統的な技法を取り入れるなど、先進的な取り組みが評価されフランスで数々の賞を受賞。
▼陶芸室にて陶芸についての説明
▼漆芸室で蒔絵の鑑賞
▼伝統建築の模型に興味津々
▼建築学科の学生による説明
▼宮本教授による指物についての説明
▼プレゼントされた組手の見本に夢中